大蛇峰

大蛇峰
大蛇峰

【日 時】2012年12月01日(土)
【天 候】
【山 名】大蛇峰(687m)
【山 域】三重
【ルート】 (12:00)R42登山口--(12:55)烏帽子岩分岐--(14:20)大蛇峰--
(15:15)烏帽子岩--(16:25)R42登山口
【所要時間】4時間25分
【メンバー 】二人


年も押し迫り恒例の来年の十二支の登山の季節になった。蛇の山ということで熊野の大蛇峰に向かう。出発が遅れ8時45分頃に家を出る。伊勢道沿いに進みR42に出る。土曜で交通量がやや大目。大台道の駅で小休憩。天気は寒気が入り北よりの風が強く気温が低いとの予報。空は晴れているが時々時雨のような雨もぱらついていたが、荷坂峠を越えると乾燥した空気になった。長島を通過して尾鷲のスーオアーで食料を調達。大又からトンネルを越え大泊への下りに掛かる。船石のバス停のある駐車場に車を停める。丁度登山準備をしている夫婦がいた。カーブにある大蛇峰の登山口を確かめる。

身支度を整え出発。足元には夥しい椎の実が落ちている。R42を少し下ると左手に大蛇峰・烏帽子岩登山口の標識がある。直ぐに薄暗い植林帯に入り、車の爆音が消える。谷沿いの明るい植林帯になる。大きな岩のところで二股になり右又に入る。ここまで先の夫婦が着いて来たが、この先鈴音が消える。一枚岩の滑状になった谷が続く。新しい作られた橋の横におが屑が残っている。突き当たりの滝から左に曲がり植林をジグザグに登っていく。一本の古木が植林の中にあり、その上に押しつぶされた小屋が現われる。植林帯を登ると鞍部に達する。大蛇峰45分・烏帽子岩20分の標識がある。大汗を掻きここで昼食タイム。が、冷たい風が吹き抜け上着を着込む。

左に曲がると尾根道の急坂となる。振り返ると烏帽子岩方面にピークが望まれる。ひと登りすると傾斜が緩む。南方系の常緑樹林帯となる。緑の苔が付いた岩場が現われる。やや細い稜線が現れる。大蛇峰の輪郭が望まれ、少しダウンした後、再度急坂となる。東に開けたところがあり、眼下に新鹿の白い砂浜や高速道が望まれる。少し上には南側が切り開かれ弓状に伸びる七里御浜の海岸線が飛び込んで来る。登り摘めると傾斜が緩み植林帯に入る。

山頂には先の夫婦連れが写真に取り組んでいた。我々が先行していたはずだがと不思議に思われた。彼らも年賀登山のようで我々には目もくれず黙々と写真を撮っている。南方向はスッキリと伐採され七里御浜の海岸線が伸び、一木方面から西に連なる山々に光芒が射している。西には相谷の集落に望まれる。ストーブを点けオデンを沸かす。夫婦の撮影時間の過ぎるのを待って山頂からの風景をカメラに収める。

峠まで戻るが風が吹き抜けここが一番寒かったと思う。烏帽子岩に向かう。踏み跡を辿る大きな岩を右に捲く。ピークを左に捲くと岩場が現れる。所要時間25分の案内だったが10分くらい。木の梯子を登れば烏帽子岩の上に出る。360度の展望となる。東にはタコマ山?と太平洋。北には新鹿の白い砂浜・遊木の集落・新鹿湾に浮ぶ漁船。西には登って来た大蛇峰。南には眼下に国道を走る自動車、海に突き出た鬼ヶ城、そして七里御浜の海岸線が伸びている。

峠に戻ると風はなかった。来た道を忠実に辿る。日没前に車の所に戻る。このまま帰るのも惜しいので鬼が城に立ち寄る。売店は新しく建て替えるようで工事が行われていた。家内は鬼ヶ城は初めてでまたの機会に巡ることにする。磯崎の集落に灯りが点り、釣り客も引き揚げ始めた。5時のチャイムが響き夕闇が迫る。

靴を履き替え帰途に就く。阿曽の温泉に浸り疲れを解す。月齢はほぼ満月に近い。放射冷却で明日は冷え込むようだ。

最初に大蛇峰に登った時に比べ、ルートは整備され、来年は大いに賑わいそうに思えた。


囲炉裏村トップページへ      ホームページにもどる